地質調査課

土を知る

自然材料である土は、一つとして同じものがなく、場所や深さによっても性状が大きく異なります。
その“個性”を正確に把握することで、安全で経済的な構造物を築き、環境負荷の低減にも貢献することができます。
また、土という多様な材料の特性を明らかにし、その情報を設計・施工に活かすための重要なプロセスです。
土質試験をすることで、地盤材料の工学的分類と性質の把握、土の状態、せん断特性や透水性、圧密特性など様々な物性値を把握することで、土を知るための努力をしています。

地球を知る

山口県は非常に複雑な地質構造で構成されています。
県北部には、中生代ジュラ紀~白亜紀に形成された砂岩や泥岩、礫岩などが分布するなど、激しい地殻変動を受けており、複雑な地質構造を示します。
県南部には、様々な時代の火成岩や堆積岩が分布しています。中国山地には、花崗岩類が広く分布しています。
また、阿武火山群や萩市の笠山など、火山活動の痕跡も見られます。美祢市周辺には、石炭紀~ペルム紀の石灰岩やチャートが分布し、セメントの原料として利用されています。
このような複雑な地質構造において、適切な地盤調査をしていくことは安全安心な生活を行っていくためにも十分に知る必要があります。